2012年10月17日

私達のお産6

何か思い通りにならなかった時ばかり、
それを、「学びだ」と考えるのは、
私はあまり好きじゃないし、
なんか、めんどくさい。


私は、ここ、地球に、
学びに来たんじゃなくて、

いっぱい幸せを感じに、集めに、
来たんだと思う。



だから私は今日も、

もちろん色々とあるけれども、

苦行は特にしていない。


もし、この宇宙に、
神様がいるとしたら、
私はその人に会った時に言いたい事がある。

「あなた、結構、意地悪ですね。」








☆☆☆☆☆☆☆☆


入院二日目、
点滴で陣痛を促しながら、
「地球の上に生きる」を読んでいた。

私は、自宅の本棚からお気に入りばかりを詰めて、
トートバックが2ついっぱい、本を持ってきていた。


アリシアさんの絵を見ていると、
私もその暮らしの中に居るような感覚になれる。
今思えば、私はあの時、
病院の中で自分を見失わないように、
本を手にしていたのかもしれないな。



私は3日間、分娩室の前の陣痛室に居た。

私のベッドを囲ったカーテンの向こう側には、
いろいろなお産があった。



感動の対面をしたお父さんの、
少し照れた嬉しそうな声も聞こえた。

小さないのちが耐える事が出来ず、
泣き崩れているお母さんもいた。

生まれてすぐ保育器に入った我が子と離れ離れになって、
産後まもない体をおして、会いにいきたいとお願いしているお母さんもいた。

私よりも後に陣痛室に入ってきた妊婦さんが次々と、
産声とたくさんのおめでとうと共に外の世界へ出て行った。




私は、カーテンの中、
現実にいろんなお産がある事を目のあたりにした。


まだそこそこの痛みの波に耐えながら、私はふとんの中で丸くなっていた。
押し寄せてくる不安をまともに受けてしまって、
柄にも無く、丸くなって泣いていた。



あなたのタイミングでいいんだけれど、

好きなだけお腹の中に居てくれていいんだけれど、

どうか、




無事に生まれてきてください。








そして、入院三日目の夜。
その日、陣痛が始まってから12時間半。



あさひはやっと
生まれてくれた。



涙ぐんでる旦那さんと、
もうすでに筋肉痛になっていた私の横で、
なんだかケロっとしていた。



ただただ、


無事に生まれてきてくれて、


本当に本当に

ありがとう。










続く☆



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Posted by れいちぇる at 00:31│Comments(0)私達のお産
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